IRRとNPVは投資分析において最も重要な2つの指標です。通常は同じ結論になります。では、結論が食い違ったときはどうすればいいのでしょうか?
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クイック定義
- NPV(正味現在価値):プロジェクトが追加する金額的価値。プラス=収益性あり。
- IRR(内部収益率):年間リターン率。ハードルレートより高い=実行する価値あり。
両方を計算する必要がありますか? 当サイトのNPV計算機とIRR計算機を使って実際に計算してみましょう。
IRRとNPVが一致するのはいつ?
ほとんどの独立した従来型の投資プロジェクト(最初に1回の支出があり、その後一連の収入が続くもの)では、IRRとNPVは同じ「採用」または「棄却」の判断につながります。プロジェクトのNPVがプラスであれば、そのIRRは割引率より高くなり、逆もまた然りです。このようなシンプルなケースでは、両指標とも同じ結論を導きます。
IRRとNPVが矛盾するケース
問題になるのは、どちらか1つしか選べないプロジェクトを比較するときです。これらのシナリオでは、IRRとNPVが矛盾するランキングを示すことがあります。IRRが高いプロジェクトが、NPVが高いプロジェクトではないかもしれません。
この対立は通常、2つの主な理由で発生します:
- プロジェクト規模の違い:IRRはパーセンテージであるため、投資の絶対的な規模を無視します。小規模なプロジェクトは非常に高いIRRを持つことがありますが、実際に生み出す富は少ないかもしれません。
- キャッシュフローのタイミングの違い:プロジェクト初期に大きなキャッシュフローがあるプロジェクトはIRRが高くなりますが、より大きな(しかし後の)キャッシュフローを持つプロジェクトの方がNPVは高くなるかもしれません。
例:規模の問題
100万円の投資資金があり、2つの選択肢があるとします(割引率10%と仮定):
- プロジェクトA:10万円投資し、1年後に15万円を回収。
- プロジェクトB:100万円投資し、1年後に130万円を回収。
分析してみましょう:
- プロジェクトA:IRR = 50%、NPV = 36,364円
- プロジェクトB:IRR = 30%、NPV = 181,818円
ここで、プロジェクトAの方がIRRはずっと高い(50% vs 30%)ですが、プロジェクトBは5倍の実際の価値を創出します(181,818円 vs 36,364円)。IRRルールに従うと、誤ってプロジェクトAを選ぶことになります。
矛盾したらどちらを信じるべきか?
対立が生じた場合、学術的・専門的なコンセンサスは明確です:NPVルールの方が優れています。
最終的に重要なのは「実際にどれだけの価値を生み出すか」であり、それはパーセンテージではなく金額で測るべきです。NPVはプロジェクトがどれだけの価値を収益に加えるかを直接測定します。IRRの再投資率の仮定(すべてのキャッシュフローがIRRで再投資される)も、NPVの仮定(資本コストで再投資される)よりも現実的ではないとされることが多いです。
では、なぜまだIRRを使うのか?
それでもIRRが広く使われるのは、「この投資は22%のリターン」と言えるわかりやすさにあります。「このプロジェクトは22%のリターンがある」と言う方が、「このプロジェクトのNPVは2,300万円だ」と言うよりも伝わりやすいのです。IRRは直感的なベンチマークを提供します。
最良のアプローチは、どちらか一方を選ぶのではなく、両方を併用することです。IRRをプロジェクトの効率性の迅速な指標として、またその可能性を伝えるために使用しますが、相互排他的なプロジェクトを比較する際には、常にNPVを最終的な意思決定ツールとして使用してください。